廃校寸前の小学校で出会ったキミのこと(和歌山県かつらぎ町)

先週の土曜はバレンタインの日だったね。君と出会いとても楽しい時が過ごせました。春のような暖かい日差しのなか、君は一人自転車で学校にやってきて、わたしたちと出会いました。君は学校のことなどいろいろ話をしてくれました。6年生の双子の兄弟がこの春卒業してしまうと、自分ひとりだけの学校になってしまう。話をしている君の表情の中にさびしさがあるのがすぐにわかりました。たった一人の学校生活を想像するとわたしたちはいたたまれない気持ちになりました。それから君は学校の裏から山道を下り桃の木の畑を案内してくれましたね。


君は卒業して何年か経てば、今通っている山間の谷間にある分校をとても懐かしく思い出し誇りに思えるときが来るに違いない。木造校舎での勉強、先生との特別なふれあい、それは都会の子供たちだけでなく、普通の人が経験できない貴重な経験だから。でも今の君には学校にともだちがいないことを思うと・・・。春になって桃の花も咲くころ、もう一度君に会いたいね