バイモの花

3月も下旬になったがまだまだ肌寒い。庭の花たちもいくつか咲き始めました。スイセンの次に咲いたのはクロッカス。ヒマラヤユキノシタと馬酔木も早かった。今も咲いている。サクランボは1週間ほどで散りサンシュウはいつもと変わらない、ユキヤナギはまだ3部咲き程度、山野草ではシュンランが数個開花しました。ショウジョウバカマは庭では初めて。垂れ下がった茎の先の白い花が立ち上がろうとしている。その横には小さな桜草が一輪咲いていた。  クリスマスローズのようにうつむいて咲くバイモが今年も咲きました。シュンランのようにとても地味な薄い緑色でやさしい姿をしている。


バイモを見るとわたしは、いつも亡き父の命日を思い出す。入院していた国立病院で人工呼吸器をつけ、家族ともうほとんど口を聞くこともできなくなって、見る影もないほどやせ衰えて息を引き取った。相当苦しかったのだろうか。3月19日。その日の深夜には葬儀屋と打ち合わせ2日後の21日に葬儀を終えて帰宅した庭にはバイモの花が咲き始めていた。