高津小学校の浜田先生

検印が昭和32年とあるので小学校3年のときの担任の先生が図画の裏面に書いたコメントです。浜田先生は中年の男の先生で父がりっぱな先生だと言っていたのを覚えている。やさしいとも厳しいとも言えない温厚で誠実な先生だった。書棚の整理をしていて小学校低学年の時の古びた画用紙からこのコメントを偶然発見、55年もの年月が経っているので先生は既に他界されたことだろう。達筆な文字でずいぶん丁寧に書かれている。わかりにくい言葉にはルピや簡単な説明まで付記されていて今あらためて先生の誠実さに驚く。先生のお顔は今でもよく覚えていますが卒業アルバムには先生の写真はありませんでした。そういえば学校を転校され偉くなられたと父が言っていたのを思い出した。今日この絵を知人に見せたら「これ大人のタッチやで、子どものぎこちなさがないで」と言われ「やっぱりそうか」 保存されていた約80点の自分の絵の中で数点不自然な作品あり。やはり父が描いたものだ。55年の空白もすごいことだが、浜田先生には申し訳ないという気持ちでいっぱいです。