YKさんの消息

IMGRIMOMGRI'S BLOG

出身高校のfacebook(個人が作成したものと思われ学校の公式なものでなく投稿も少なくあまり情報も得られません)を見つけたので当時の先生についての思い出などを書き込みをしたところ、ある同期生Sさんからコメントが入りました。その方と当時のこと現在のことなどいろいろやり取りをしていると、わたしと違って同期生との交流を現在も持っておられ実にたくさんの人たちの消息をつかんでおられました。わたしのように卒業後自身の生活や仕事にかまけて同窓生と一切の交流を絶ってしまい思い出すこともしなかった者とはその情報量は月とすっぽんくらい違っていました。

 

そこで彼に、ある女性の消息を聞いてみました。その女性は高校で一番の美人で在学時は恥ずかしくて声もかけたことがなかったが、大学進学後に半年ほど文通をしていた女性です。当時わたしは横浜に下宿し彼女は大阪でした。入学したその年の夏に大阪に帰省した時会う約束をしていたが、わたしには自信がなく会うのをためらってしまい、それから長大な歳月が経って彼女のことは忘れていました。

 

SさんにYKさんという女性知っていますか?なんと彼は何度か最近も同窓会などで会ったと言う。もちろん住所もメルアドもわかっていて本人の了解まで取ってわたしに教えてくれました。京都に住んでいて結婚して姓が変わっていました。

 

再会してみたいとの思いもありますが、この歳になって会うのはやはりためらってしまいます。50年前に会うのをためらいそして50年が過ぎ、偶然再会できるチャンスがきたが、再びためらう。彼女が当時送ってくれた自分を撮った一枚の写真は今もわたしの古いアルバムにあります。青春の思い出として彼女の清楚なイメージのままがいいようです。

 

2005年にこのブログに投稿した同期生の版画家安東菜々さんについてもSさんに消息を尋ねたら、よく知っておられ、彼はわたしが彼女のリトグラフを持っていることなどご本人に伝えてくれ、ご本人からさっそくメールをいただきました。残念ながら彼女はわたしを覚えていませんでしたが。その後彼女はわたしに自身の作品の画集などわざわざ送ってくれました。彼女の版画を偶然入手してから10年も経って、その版画が同期生の作品だったことを確認することができました。母校のfacebookへの投稿、Sさんとの出会い、Sさんの交遊関係の広さ、そしてわたしが思いを抱いていた人の消息が判明、偶然が重なって事実は小説より奇なり