甥のこと①20歳の誕生日

甥が亡くなって2ヶ月初盆のため鳥取の義弟宅を再び訪問しました。ポケットアルバムの写真を眺めていると甥が入院中に作った「北大受験の学習計画」がアルバムに挟まっていました。亡くなったのが5月末だったから年間計画は5月の時点で終わってしまいました。君は病床にあって浪人生活を続け北大への再受験を考え勉強を続けようとしていたんだ。前向きな生き方をすることで病気も回復するのではないかと考えていたんだ。亡くなる直前に君が投稿したZ会の会員向け広報誌には闘病生活の中で大学受験について不安と決意が書かれていました。わたしはこの学習計画表を見て君が北大への強い進学の夢をもっていたことをはじめて知りました。北大進学への夢と学習計画が途中で突然絶たれてしまうとは君も家族もまったく考えていなかったのだ。君の無念さを思うとまた涙がでてしまう。


わたしはこの学習計画表をみていて追悼文集にあった塾の先生のことばを思い出しました。「君が亡くなって2ヶ月近く経った今でも、まだ君がどこかで生きている気がしてならない。また二人で北大を目指そう。今度はわたしも入学して二人で北大のポプラ並木を一緒に歩き、クラーク博士の銅像の前で乾杯しょうじゃないか」